レコードを聴くには「針(カートリッジ)」が必要
レコードを聴くためのプレーヤーとして、テクニクス「SL-1200MK6」を愛用していることを先日紹介しました。
-
レコードを聴くなら“最強の定番”プレーヤー「SL-1200MK6」がおすすめ
まっさきにおすすめしたいレコードプレーヤー ”レコードブーム”と言われるようになり、もはや10年以上が経過している気がし ...
続きを見る
しかし、「SL-1200MK6」だけでレコードを聴くことはできません。
必要なものがすべて揃ったオールインワンのプレーヤーもありますが、「SL-1200MK6」の場合は針(カートリッジ)、フォノイコライザー、スピーカーをそれぞれ用意しなければいけないのです。
この記事では、レコード針の選び方を解説し、僕が愛用している高音質かつオールジャンルに対応したバランス型のレコード針である、ナガオカ「MP-150H」を紹介します。
レコード針にはDJ用とオーディオ用がある
はじめに知っておきたいのが、レコード針には大きくDJ用とオーディオ用があるということ。
DJ用レコード針の特徴
- 針が太く耐久性に強い(折れにくい)
- スクラッチやバックスピンなどのDJプレイをしても針飛びしにくい
オーディオ用レコード針の特徴
- 針が細く折れやすい
- 高音質
このようにそれぞれに特徴があり、用途に応じて選ぶ必要があります。
リスニング用途にはオーディオ用がおすすめ
僕はこれまでDJ用、オーディオ用ともに6〜7種類ほどのレコード針を使ってきましたが、現在まで最も長く愛用しているのが、ナガオカのオーディオ用「MP-150」です。
そもそも僕がオーディオ用レコード針に手を出したきっかけは「さ行」でした。
というのも、一部のレコードにおいて、ヴォーカルが「さしすせそ」のさ行を発音した際に音が割れてしまうのが気になり、調べていくうちに「DJ用はさ行が割れやすい」ということを知ったのです(針圧の問題や、レコード用のマスターの時点で割れている場合もありますが…)。
ちょうど自宅でDJプレイをすることもほぼなくなっていたタイミングでしたので、オーディオ用の針を何本か試して、「MP-150」に落ち着きました。
事実、音質は段違い。おそらく「SL-1200」を利用している多くのユーザーが、リスニング用途として使いながらもSHURE「M44G(廃盤)」などのDJ用レコード針を使用していると思いますが、ぜひ一度オーディオ用の針を試してみて欲しいと思います。
ナガオカ「MP-150」の特徴
僕がナガオカ「MP-150」を愛用している理由は大きく次の3点にあります。
MP-150の気に入っているポイント
- DJ用とは一線を画すクリアで繊細な音質
- オーディオ用の中ではパワフルな出音
- バランスの良いコストパフォーマンス
「MP-150」最大の特徴が「繊細な音質」と「パワフルな出音」、そして「コストパフォーマンス」という上記3点が揃ったバランス。
「オーディオ用の中ではパワフルな出音」については好みが分かれるところかと思いますが、アナログレコードをDJプレイ用のデジタルデータに変換する際に使い勝手が良いポイントです。
値段については決して安いわけではないのですが、数年間使うオーディオ製品としては妥当なラインかと思います。
一部のレコード針は生産中止してしまっていますが、「MP-150」は2020年現在も現行品として生産されているのも高ポイント。ぜひ試してみて欲しいプロダクトです。
-
レコードを聴くなら“最強の定番”プレーヤー「SL-1200MK6」がおすすめ
まっさきにおすすめしたいレコードプレーヤー ”レコードブーム”と言われるようになり、もはや10年以上が経過している気がし ...
続きを見る