仕事効率化

キャリア10年以上のライターが原稿執筆に使っているアプリ3選

僕は主に編集者・ライター・フォトグラファーとして仕事をしていますが、その中でもライター業は特に安定した仕事という印象です。

得意分野や守備範囲が広いこともありますが、著名人や旬の人物などのインタビューから、音楽やカルチャー評論、コラム/エッセイ的な原稿まで、Webや雑誌問わず数々の仕事のご依頼をいただいており、学生時代から自分の活動の基盤の一つとなっています。

この記事では、僕がライターとして原稿執筆に使用しているアプリを紹介します。

結論から言えば、アップル純正の無料アプリ「メモ」が絶対的エース。後は用途に応じて「stone」と「Word」をサブとして使い分けているのですが、それぞれのアプリを使っている理由や、気に入ってる点、どのように使っているかを解説していきます。

どこでも原稿が書ける、アップル純正「メモ」

source: Apple

僕は原稿の99%をアップルの無料アプリ「メモ」で書いています。Web向けだろうと雑誌向けだろうと関係ありません。

その理由は、使い勝手がシンプルで、どこでも原稿が書けるからです。

シンプルな使い勝手

2011年にiCloudの一部として「メモ」が登場する以前は、Mac純正の「テキストエディット」を使い、文字装飾のないプレーンテキストモードで原稿を書いていました。

原稿執筆における理想は“脳からダイレクトに文字化”ですが、それに最も近いのがツールバーや文字装飾機能がない「テキストエディット」だったからです。

「メモ」はテキストエディットよりは機能が多いソフトですが、シンプルに使おうと思えばどこまでもシンプルなまま扱えます。

Mac、iPhone、iPadで同じ原稿を共有できる

source: Apple

「メモ」はiCloudと連携して自動的に原稿を保存してくれるだけでなく、同じ原稿をMacだけでなくiPhoneやiPadに自動同期させることが可能。

保存し忘れの心配がないばかりか、デバイス間を自由に行き来しながら原稿を書ける。これこそが「メモ」を利用する最大のメリットだと僕は考えています。

基本的には自宅のMacBook Proで原稿を書きながら、行き詰まったら散歩しながらiPhoneで書いたり、カフェにiPadを持ち出したりと自由自在。美容室や飛行機の中でだって、どこでも原稿が書けるのです。

最初にiPhoneで思いつくままにキーワードだけをメモしておいて、それも元にMacで骨子を組み立てるなんてやり方も可能ですよ。

ゾーンに入って書きたい”ときは「stone」

source:日本デザインセンター

「stone」は「メモ」以上にシンプルなアプリです。

日本を代表するデザイン会社である日本デザインセンターによるアプリだけあり、その美しい文字組と、まるで紙とペンのようなシンプルな使い勝手が魅力。

フルスクリーンモードで使えば、画面に表示されるのは、余白と文字だけ。

そんな最大限に集中できるUIが気に入っており、自分のパーソナルな部分に踏み込んだ評論やエッセイ的な原稿に最適だと感じます。

原稿用紙がわりにも使えるので、雑誌原稿などは「メモ」で書いたベースを「stone」にコピペして整形するのにも便利です。

また、一文字に対して最大限に感覚を研ぎ澄ます必要のあるコピーライティングにおいても活躍してくれますよ。文字カウント機能もシンプルで便利ですしね。

当初はバグが多く仕事用としては実用に厳しい部分がありましたが、徐々に安定しているようです。本当は「メモ」よりもこちらをメインにしたいのですが、完成度や安定性の面から「メモ」を手放すには至っていません。

納品時の確認&仕上げ用に「Word」

source: Microsoft

はい、マイクロソフトの「Word」です。

原稿といえばコレをイメージする方も多いはずですが、正直なところ僕は「Word」が好きではないので、できれば使いたくありません。

それでも「Word」を手放せないのは、納品形式としてWordファイルが安定しているから。

改行や装飾、見出しの扱いなどを、編集者に誤差なく伝えるためには、やはりWordがスタンダードなのです。

メモで書いた原稿を「Word」にコピペして文字数を確認。続いてタイトルや小見出し、太字などを装飾し、最後に校正を行い、保存して納品。そのWordデータに編集者やクライアントが修正の赤字を入れて出し戻し、というのが「Word」の基本的な使い方です。

最近は「Googleドキュメント」上で納品したり、修正のやり取りをしたりすることも少なくありませんが、「Word」はまだまだ使わざるを得ない状況ですね。

ちなみにアップルの「Papes」も「Word」と互換していますが、レイアウト崩れなどを防ぐため極力「Pages」の変換は使わないようにしています。

原稿執筆は無料アプリで問題ありません

source: Apple

縦書きで小説を書いたりするのなら別ですが、原稿執筆のために有料ソフトを使う必要はほとんどありません。

「Word」だって基本的には「Pages」や「Googleドキュメント」で代替可能ですからね。

近頃はWebライターを目指したり、副業にしたいとい考えたりしている方も多いと聞きますが、ぜひこの記事を参考にしてもらえれば幸いです。

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照沼健太

編集者・ライター・写真家・音楽評論家。2014年より2016年末までユニバーサル ミュージックジャパンのオウンドメディア『AMP』編集長を務め、並行してライフスタイルメディア『ROOMIE』に編集部員として参画。現在は音楽・カルチャー・広告等の分野にてコンテンツ制作やプロデュースを行っています。

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