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「AirPods Max」レビュー:“持ち歩けるスピーカー”感覚で使っています。

AirPods Max Space Gray

まさに“自宅用”に欲しかったヘッドフォン

ギズモード・ジャパンでも書きましたが、アップル初のオーバーイヤーヘッドフォン「AirPods Max」を発表直後に注文しました。

「高い!」と不評の価格61,800円(税別)にはさすがに一瞬怯みましたが、それでも即注文したのは、ちょうどこういうヘッドフォンが欲しかったからです。

僕は都内のワンルームを事務所兼住居としていて、基本的にMacを中心としてすべての音をモニタースピーカー「RL906」から出力しています。しかし、デスクから少し離れたキッチンには音が上手く届かないのが悩みでした。

そこでAirPods Maxの出番です。

これまではキッチン近くに設置したワイヤレススピーカー「SONOS Move」のBluetoothボタンを押してMacとペアリングし、音楽やYouTubeの音声を再生していたのですが、AirPods Maxは装着するだけ。シームレスにスピーカーからヘッドフォンに切り替えが行えるようになりました。

音質:モニター的な解像感と、豊かな低音

AirPods Max Space Gray

そして音質について。

結論から言えば、AirPods Maxはすばらしい音質のヘッドフォンです。所持しているソニー「WX-1000MK2」とは比較になりません(世代も値段も違いますが)。

僕が愛用しているスピーカー「RL906」は、強烈な解像度と定位感を持ったモニタースピーカー。いわゆるハイエンドオーディオのようなリスナー向け製品ではなく、音楽製作者が使用する“原音重視”タイプのプロダクトです。そうした出音を好む自分からしても、このAirPods Maxのサウンドは実に素直。原音を重視しながらも、ハイエンドオーディオ的な気持ちよさが少し加わっているイメージです。

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AirPods Maxの音質で特徴的なのは、安定した装着感とコンピュテーショナルオーディオの組み合わせがもたらす解像感。これによりペア40万円以上する「RL906」からAirPods Maxに切り替えても、サウンド面で大きなギャップが感じられません。そこにヘッドフォンらしい豊穣な低音が加わるので、クラブミュージックなどの低音をモニタリングしたい場合などスピーカーと使い分けで活躍してくれそうです。

持ち歩かないので音漏れや重量は気にならない

購入当初は側圧が強く頭が痛くなる感じがあったのですが、すぐに慣れました。

また音漏れを指摘する声もいくつか見かけますが、僕の場合は最初から自宅用途で購入しているので問題ありません。外では軽快かつ高音質なAirPods Proをこれまで通り使用しています。

重量感に関しても自宅で使っている分にはそんなに気になりません。決して“着けていないような感覚”ではありませんが、この安定感は音質とも結びついているはずですので、トレードオフではないでしょうか。

61,800円(税別)の価値はあるのか?

AirPods Max Space Gray

これはもうその人次第としか言いようがありません。

近年アップルのユーザー層が広がるにつれ、特定ユーザー向けのMac Proについてターゲット範囲外の人が「高い」と文句をつける場面をよく見かけますが、AirPods Maxもあきらかにその手のプロダクトです。

だってワイヤレスのオーバーイヤーヘッドフォンなんて、あらゆるメーカーから出ていますからね。

AirPods Maxを高いと思うのならば、他のメーカーのものを購入すればいいだけです。

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照沼健太

編集者・ライター・写真家・音楽評論家。2014年より2016年末までユニバーサル ミュージックジャパンのオウンドメディア『AMP』編集長を務め、並行してライフスタイルメディア『ROOMIE』に編集部員として参画。現在は音楽・カルチャー・広告等の分野にてコンテンツ制作やプロデュースを行っています。

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