アメリカのオーディオメーカー「Sonos」初のポータブル機
Apple MusicやSpotifyといった音楽ストリーミングサービスに特化した「Wi-Fiオーディオ」という分野を開拓したアメリカのオーディオメーカー「Sonos」。
そんなSonosが初めてリリースした、ポータブルかつWi-Fi/Bluetoothに両対応したモデルが「Sonos Move」です。
僕は以前ギズモード・ジャパンのスポンサード記事でこの製品をレビューしました。
その後プライベートでも利用しているため、僕がどのように利用しているのかを紹介しようと思います。
目次
メインスピーカーの範囲外を「Sonos Move」で補う
僕は自宅兼仕事場のメインスピーカーとして「RL906」を利用しています。
MacBook ProとUSB接続した「BabyFace Pro」からの音声をデスクに設置した「RL906」で出力するというシステムです。
狭い部屋ですので基本的にはこれで問題ないのですが、それでもカバーできない範囲で「Sonos Move」が活躍しています。
利用シーン1:キッチンで料理や洗い物をしながら音楽やYouTubeを再生
キッチンで料理や洗い物をしているとき、換気扇や水道などの雑音が生まれます。また、物理的にデスクから離れるため、メインスピーカーの音声が聴きづらくなってしまいます。
そこで役立つのが「Sonos Move」。
ポータブル可能なスピーカーではありますが、僕は充電スタンドをキッチンの近くに設置し、基本的に本体もそこに乗せっぱなしにしています。
音声はデスクのMacBook Proで再生しっぱなしにしておいて、キッチンに移動する際に「Sonos Move」背面のWi-Fi/Bluetooth切り替えボタンをプッシュ。
事前にMacとペアリングしておけば、これだけで自動的に音声出力がメインスピーカーから「Sonos Move」に切り替え完了。
ほとんどシームレスに「Sonos Move」から音楽やYouTubeの音声が再生されます。
また、通常のスピーカーと比べ指向性が広いため、しっかりと耳に届くのもこの使い方における「Sonos Move」のメリットだと感じます。
最近はラジオ感覚のYouTubeチャンネルも多いため、とても役立っています。
利用シーン2:お風呂場での音楽やYouTube再生
最近は、無音状態で何か作業をしていると、“耳が空いている感覚がしてもったいない”と感じる人が増えているそうです。
それは僕も同様。
「風呂に浸かったり、シャワーを浴びたりしているときくらい、無音でいいじゃん」と思う部分もあるのですが、観たい聴きたいコンテンツが多数ある状況では、お風呂でも何かしら再生したくなってしまいます。
「Sonos Move」なら、ポータブルかつWi-Fi/Bluetooth接続なのはもちろんですが、IP56規格の防塵防滴に対応しているためお風呂場でも安心して使えます(湯船に落としたり、シャワーを直接当てるのはNG)。
ただし、注意したいのは本体上部のタッチコントロール。
ここに水滴がつくと勝手に音量が上がったり下がったり、あるいは再生や停止が作動したりしてしまうことがあります。
それと気になるのは音の反響ですが、「Sonos Move」は設置場所によって自動で最適な音場設定をする機能があるので、お風呂場では特にこれが活躍してくれますね。
利用シーン3:“BGM”として音楽を楽しむ
しっかりとスピーカーに向かって音楽を聴きたい時もあれば、読書のBGMとしてなど気軽に音楽を楽しみたいときもあります。
そうしたBGM用途としても僕は「Sonos Move」を重宝しています。
僕がメインスピーカーとして利用している「RL906」は音楽制作用のモニタースピーカーですので、音の解像度が非常に高く定位感も強いためBGMとして楽しむ際には、“音の存在感”が強すぎると感じることも少なくありません。
そんなときはWi-Fiオーディオとしての「Sonos Move」の出番。
本体上部の再生ボタンを押すか、iPhoneのSonosアプリから音楽を再生すると、カフェのBGMのような感覚で音楽が楽しめます。
1台あれば、生活の隙間を埋めてくれる万能スピーカー
「Sonos Move」はポータブルスピーカーとしては非常に優れた性能を持っており、一般的な用途であればこれをメインスピーカーとして利用してもなんら遜色ないプロダクトです。
そんなスピーカーをサブ機として使うのはちょっとした贅沢かもしれません。
しかし、もしこれをメインスピーカーとして利用するならば、どうでしょうか。生活のあらゆるシーンでメインスピーカーをいつでもどこでも楽しめる。それならば非常にコストパフォーマンスに優れた製品となるはず。
どちらにせよ、「Sonos Move」はこのコンテンツに溢れる時代において、メイン/サブどちらでも活躍できる万能スピーカーだと思います。