カルチャー

永遠は存在しない。けやき坂46 長濱ねる『Lighting Diary』が描くものとは

カシミア・キャットの新曲"9 (After Coachella)"のリリック・ビデオが感動的です。

”分かってる。決してあなたが私のものにならないと”と始まる、悲しいラブソング。

リリック的にもサウンド的にも、諦念と高揚を行き来し、最後には祈りにも似た救済のフィーリングに包まれる。そんなこの曲の持ち味を引き立てる、すばらしい映像作品ではないでしょうか?

永遠はどうやって作られるのか?

そして、そんなカシミア・キャットの感動の直後に観て、思わず涙がこぼれてしまった映像作品がこれ。

秋元康が総合プロデュースを手がけるアイドルグループである欅坂46とその姉妹グループけやき坂46(通称:ひらがなけやき)の兼任メンバー、長濱ねるの個人PV予告編です。“個人PV”というのは、バラエティー豊かな監督陣がそれぞれのメンバーを主演として作る映像作品のことで、本作でも一部のセリフに長濱ねるのブログからの引用がなされています。

この予告編で最も感動的なのは、それまで過去のブログを読み上げてきた長濱ねるが、未来の誕生日前夜の自分に語りかける場面。

「9月3日の夜空におとめ座は見えますか? 星は輝いていますか?」

光の軌跡で絵や文字を描く本作の特徴的な表現手法兼モチーフである“ライトペインティング”をフックに、日記を点と捉え、未来とつなげることで”今”を多角的に描く。それがこの個人PVの主題なのでしょう。シャッタースピードを変えながら撮影される映像はとても示唆的です。

”I know”そして”and on”。

いや〜映像ってすばらしいですね。

欅坂46については〈SILLY〉で原稿を2本書いています。よかったらこちらもどうぞ。

永遠とは何か。欅坂46「二人セゾン」が描く生と死と恋
欅坂46「サイレントマジョリティー」が10年に1度のポップソングである7つの理由


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照沼健太

編集者・ライター・写真家・音楽評論家。2014年より2016年末までユニバーサル ミュージックジャパンのオウンドメディア『AMP』編集長を務め、並行してライフスタイルメディア『ROOMIE』に編集部員として参画。現在は音楽・カルチャー・広告等の分野にてコンテンツ制作やプロデュースを行っています。

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