カルチャー

レコードを聴くときのお守り「ディスクスタビライザー」

アナログレコードは物質的にも「アナログ」

言葉遊びのようですが、CDと比べてもかなり「アナログ」です。

というのも、多くのレコードは平面になっておらず反っています。ほとんどフラットなものもあれば、ぐにゃりと反っているものもあります。そうした反ったレコードは、再生中に針が反りに合わせて上下します。

レコードの中心に乗せる“おもり”

そんなレコードの個体差の矯正や、不要な振動を抑えるために有効と言われるのが、この「ディスクスタビライザー」。ずしりと重いこれをレコードの真ん中に乗せて再生するとちょっと音が落ちつく感じがします。

ただ、僕は音質が良く反りにくいと言われている高級な重量盤レコードよりも、普通のレコードの方が元気な音がする気がして好きです。そのためこのディスクスタビライザーも普段は使用していません(再生に難があるくらい反りがひどいレコードには目に見えて効果があります)。

ストリーミング配信されていないレコードなどを高精度でデータ化する際に、お守りのような気持ちでレコードに乗せています。

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照沼健太

編集者・ライター・写真家・音楽評論家。2014年より2016年末までユニバーサル ミュージックジャパンのオウンドメディア『AMP』編集長を務め、並行してライフスタイルメディア『ROOMIE』に編集部員として参画。現在は音楽・カルチャー・広告等の分野にてコンテンツ制作やプロデュースを行っています。

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