何かと話題の、一人あたり10万円の給付金。
どのように使うのかは人それぞれだと思いますが、テレワーク/リモートワークの増加に伴い「自宅の仕事環境を整えたい」という人も多いはず。
先日の記事で「外出自粛生活で役立った2020年4月買ってよかったもの」を紹介しました。
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僕はその中で“10万円のおすすめの使い道を聞かれたならば「ヘルシオ ホットクック」か、質の良いオフィスチェアとフットレストのセットを導入することをおすすめしたい”と書きました。
長年フリーランスとしてデスクワークをしてきた経験から、それくらいイスは大切だと感じているからです。
この記事では、10万円で自宅の仕事環境を整えたいなら「アーロンチェア」と「外部ディスプレイ」をおすすめする理由や、その購入法や活用法をご紹介します。
目次
腰を一度痛めると、完治は難しい
「腰痛」にどんなイメージをお持ちでしょうか?
おそらく、数ある痛みや持病の中でも“ちょっとヤバい”と捉えている方が多いはず。
そう、”腰痛持ち”という言葉がある通り、ほとんどの腰痛は一過性のものではありません。ぎっくり腰が癖になるとか、ヘルニアで手術を勧められたといった話は珍しくありません。
病院に行っても腰痛の9割は完治しないなんて話もあるようですが、とにかく大切なことは“腰痛持ち”にならないこと。
そのためには日常的に姿勢に気をつけることが重要です。
中でもデスクワークをしている方にとって、“座り方”は非常に大切な要因となってきます。
座っただけで40%も負荷が増え、さらに前かがみに姿勢を変えるだけでその負荷は85%も増加する
そんな“座り方”に大きな影響を与えるのがイスなんです。
10年間アーロンチェアを愛用して腰痛なし
編集者として社会人になり、現在はライターや写真家としても仕事をしている僕が10年以上愛用しているイスが「アーロンチェア」です。
作家、ミュージシャン、医者など、有名無名問わず数多くのデスクワーカーが使用している、言わずとしれた高級オフィスチェアの大定番であり、一つの頂点です。
僕は2010年にこのアーロンチェアの「ポスチャーフィット フル装備 Bサイズ グラファイトカラー/クラシック[カーボン](購入時のメールからコピペしました)」を購入。
それ以来、腰痛とは無縁の生活を送ることができています。
アーロンチェアは安心
数あるオフィスチェアの中から、なぜアーロンチェアを選んだのか。
その最大の理由は「スタンダードだから」です。
イスのように長期間使うものは、洋服のように試着してすぐに判断することはできません。
そのため、すでに数多くのユーザーがおり評判が確立されている製品であることが重要です。少なくとも2010年当時、アーロンチェアはそうした点から他に比肩する製品がありませんでした。
今は他にも新たなスタンダードとなっているオフィスチェアが多数ありますが、今でもアーロンチェアには優位性があります。
アーロンチェアは結果的に安い
他の他機能オフィスチェアと比べたとき、アーロンチェアの特徴として“リセールバリューの高さ”が挙げられます。
「オフィスチェアといえばアーロンチェア」というブランドがあるゆえに中古市場で安定した人気があり、売却する時にも高値がつきやすいのです。
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さらにアーロンチェアをハーマンミラーの正規ルートで購入した場合、なんと12年の長期保証がデフォルトでついてきます。そう、僕はすでにこのアーロンチェアを10年使っているのですが、まだ約2年も保証が残っていることになるのです。
2020年、おすすめは中古のアーロンチェア
しかし、現在のアーロンチェアには大きな欠点があります。それは「値段」。
2017年にアーロンチェアは「リマスタード」と銘打って、現代の仕事環境に合わせてリニューアルしたのですが、これが高い。
僕が2010年に税込137,000円で購入したものとの同等品が、なんと税込205,700円。
もちろん10年でお金の価値が変わった部分はありますが、それでも高いと言わざるを得ません。
もちろん新品には間違いなく新品なりの価値があります。前述の12年保証が受けられるのも新品購入したときだけですからね。できることなら新品をおすすめしたい。
ただ「給付金の10万円で購入するなら」というこの記事の前提に立ち返るなら、今狙いたいのは新品ではなく中古。
探せば程度の良い中古が4〜8万円程度で多く見つかるはずです。
外部ディスプレイは姿勢改善にも役立つマストアイテム
そして中古のアーロンチェアを購入して余ったお金で購入をおすすめしたいのが、「外部ディスプレイ」。
先日ギズモード・ジャパンに「新型コロナ禍で最も価値を上げたガジェット=『外部ディスプレイ』かも」という記事を寄せましたが、外部ディスプレイは作業効率に大きな効果を発揮します。
さらに作業効率アップと同じくらい重要なのが、ディスプレイは姿勢に大きな影響を与えるということ。
ラップトップPCを見下ろしながら仕事をすると、肩がすくんで猫背となってしまい、座り方もイスに対して朝くなってしまいがち。これでは首や肩、背中、腰に大きな負担をかけてしまいます。また、アーロンチェアの超重要機能である「前傾チルト」も上手く働かず、宝の持ち腐れになってしまうことでしょう。
今はフルHDはもちろん、4Kディスプレイも数万円で購入できてしまいます。ぜひアーロンチェアと合わせての導入をおすすめします。
アーロンチェアとディスプレイで「姿勢の基本」を作ろう
アーロンチェアとディスプレイを導入したら絶対に行うべきなのが、高さの調節。
まずは、前傾チルトした際に、アーロンチェアのアームレストのひじを乗せ、90度の角度でキーボードをタイピングできる姿勢を作ります。
そこから外部ディスプレイの上辺が、目の高さに来るように調整。
脚が長い人ならこれでOKかもしれませんが、おそらく足が床に対してちょっと足りなくなってしまう人が多いはず。そんな時はフットレストを導入して調節すればバッチリです。
アーロンチェア、外部ディスプレイ、フットレスト、すべて揃えて約10万円。
決して安い買い物ではありませんが、間違いなく仕事の効率化と腰痛予防に効果が期待できます。さらにどれも長く使えるものばかり。
長期的な視点で見れば、絶対に元が取れる設備投資となるはずです。