そのまま使うのが、いちばん便利だったりします
スマートフォンやタブレット、PC等を自分好みに設定したり、便利なガジェットをたくさん用いたり。そんな工夫をすることで仕事環境や生活を便利にする“ライフハック”は、ブログやYouTube等でも人気ジャンルの一つとなっています。
しかし、個人的におすすめしたいのは「極力カスタマイズせず、初期設定で行く」という考え方。とくにiPhoneやiPad、Macなどのアップル製品においては、その方が応用も効いて便利なことが少なくありません。
目次
時代とともに”初期設定”は変わる。自分もそれに合わせて変化しよう
「職人の道具は不変であるべき」という考えがあるのは確かです。しかし、デジタルのように現在進行形で変化を続けている分野においてそれを貫くのは、もしかしたら時代に遅れを取ってしまう原因になるかもしれません。
プロフェッショナルの道具としての側面を持つアップルのmac OSやアドビPhotoshopの操作にしても、実は大胆に変化しています。操作系統や画面表示が大きく変化したり、かつてのショートカットキーが逆転したりすることも珍しくありません。
そうした変化には、基本的に理由があります。世界トップレベルの頭脳の持ち主たちが、思いつきでそうした大規模な変化を行うことはまずありません(失敗する場合も全然ありますけどね)。
もちろん普通はそういった大きな操作系の変化が加えられる場合、カスタマイズすることで従来の操作方法に戻すことはできることがほとんどです。慣れた操作方法に戻したい気持ちもわかりますが、それでは大きな時代の変化を見過ごしてしまう可能性があります。
できるだけ時代をキャッチアップし、精神的に柔軟であるためにも、極力そうした初期設定の変化は受け入れることを僕は選択しています。
心配はいりません。実際のところすぐ慣れます
もし数年間慣れ親しんだ操作を変えることになろうとも、実際はすぐ慣れます。
最初は戸惑うと思いますが、数時間、あるいは1日その操作を続けていれば、あっという間に適応できます。
アップルに消された拡張サービスは数しれず
そしてもう一つ、僕が初期設定を推す大きな理由がこれです。
サードパーティーが提供する機能やサービスについて、それが本当に優れた機能やサービスである場合、大抵はアップルが買収します。もしくはパクって、さらに洗練させた形でOSに標準導入し、消されます。
最近はShazamのように買収したにもかかわらずそのまま残しているサービスもありますが、たいていは消えてしまいます。
ちなみに僕が当初から愛用しているサービスに「Dropbox」がありますが、彼らはスティーブ・ジョブズから買収を提案されそれを蹴ったそうです。
たくさんのガジェットを持ち歩く必要はありません
「初期設定」について考えると、周辺機器もより厳選されていきます。
例えば2020年5月現在、mac OSをまだマウスで利用している方には、トラックパッドへの移行を強くおすすめします。
現在のmac OSはトラックパッドでのジェスチャーをフル活用することを前提としており、マウス操作では対応できない機能が多く搭載されているからです。
さらにそうした操作系はiPhoneやiPadとも結びついているため、結果として各デバイスを同じマナーで効率的に操れるようになります。
高品質なキーボード、多機能なマウス。もちろん結構です。それを導入することによって気分良く仕事ができたり、簡単に効率化が図れたりするなら、どんどん活用すべきです。
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しかし、それが故障したり紛失した時にパフォーマンスやモチベーションが落ちてしまうのなら、それは考えを改めるべきかもしれません。
初期設定や基本的な道具で実力を発揮できるベースを作ることが先決で、それをブーストさせる目的でガジェットを導入した方が遥かに応用が効くようになりますよ。
工夫やカスタマイズを否定するものではありません
工夫をすることやカスタマイズすること、ガジェットをたくさん買うことそれ自体が目的ならば、それはそれで構いません。
しかし、本当に仕事を効率化したり、最先端をキャッチアップしたいなら「初期設定を変えるのではなく、自分を初期設定に合わせる」という考え方も柔軟に取り入れるべきだと僕は考えています。
まずは初期設定でできることを確認し、どうしてもできないときはサードパーティのソフトやプラグインを導入する。
そうすると、バックアップの簡略化やセキュリティ強化につながり、デバイスを買い替えた際の移行もスムーズになりますよ。